ゼロからのコミュニケーション講座

Today's topic 暗闇を駆け抜ける方法


はげしい孤独感に襲われました。

はじめて社会にでた時期でした。

 

それまでは、じつは、両親と暮らしていました。

東京在住の両親がワケあって、祖父母と二世帯住宅を建てたのですが、神戸にいたぼくも同居。

大学院後半は家族との共同生活に戻っていました。

 

そんな状態から見知らぬ土地(千葉)にきて、ホームシックも相まって強い孤独感に襲われたのです。

仕事中は忘れられますが…

誰もいない部屋に帰るのはきつかった。

 

そして、不思議なことに…

孤独感の波がやってくるのは、「誰もいない部屋」ではなく、イオンで買い出しをしている時でした。

たぶん、カップルや家族の気配のせいでしょう。

黒い焦燥感が襲ってきました。

 

コミュ障は
暗闇をさまよっている

 

何と闘っているのか?
敵がどこに潜んでいるのか?
どうやったら抜け出せるのか?

全てが曖昧で、先が見えない。

「この闇が未来永劫続くのではないか?」

という恐怖すらあります。

 

しかし、ぼくには希望(光)がありました。

S教授の存在です。

 

絶望感の中にいながらも、氏の著作にふれると、不思議とチカラが湧いてきました。

「まだやれるかもしれない」

未来に期待することができました。

 

手とり足取り教えてくれるわけではありません。

イージーな解決法があるわけでもありません。

 

でも、存在自体が「光」

自分の足ですすむ「勇気」を与えてくれます。

(有益な情報やヒントは沢山もらいました)

 

だから、コミュ障の闘いは

 

「夜明け」を待つ闘い

 

に似ていると思います。

暗中模索でひたすら「光がさすのを待つ」心境。

克服した時は、世界に光が広がります。

 

ここで唐突ではありますが…

 

ある「物語」を紹介いたします。

『鬼滅の刃』

アニメ(マンガ)の話ですが、重要なので耳を傾けてほしいです。

(概要から説明します)

 

「鬼が家族を惨殺する」

物語はここから始まります。

唯一生きのこった妹は鬼に転化し、その妹を人間に戻すために主人公は「鬼殺隊」に入隊

「鬼」は基本的にめちゃくちゃ強くて、1匹に対して隊員が集団でかかっても相当数の死人をだしながらやっと勝てる、くらいの戦力差です。

 

この強力無比な鬼の唯一の弱点が「太陽の光」。

だから、主人公たちは、夜の帳(とばり)のなかで死闘を繰り広げ、朝日がのぼるまで闘い抜く

(これがコミュ障克服と似ている)

 

そして、ここからが重要ですが、

 

主人公が鬼殺隊に
「入隊」したこと。

 

これが分岐点

主人公は(最初は)凡庸な人間で、1人ではとても鬼に対抗できる力はもっていませんでした。

 

でも、鬼殺隊には、

  • 入隊前に稽古をつけてくれる「導き手」
  • 死線をともにする「隊員」
  • 隊の中心的存在である「柱」

がいました。

そして、精神的支柱である「お館様」も。

この「繋がり」のなかで、主人公は絶望的な闘いに立ち向かうことができたのです。

 

で、この鬼殺隊には

 

「入隊の試練」

 

が課されています。

「(下位の)鬼と直接闘って生き残る」

という過酷な内容。

これは当然で、鬼との闘いは文字通り死闘なので、「半端者」は戦えません。

実力だけでなく「覚悟」が問われます。

 

家族を殺された主人公に対して、

本気で鬼と闘う覚悟があるのか?
それとも、鬼に怯えながら生きるのか?

 

主人公はなんども立ち止まりました。

「自分には無理なんじゃないか?」
「ほんとうにこの道でいいのか?」

でも、そのたびに自分を奮い立たせて。

そして、先人や仲間たちの「想い」に触れる。

最後には「鬼を倒す覚悟」を身につけていました。

 

コミュ障の闘いも、同じです。

「自分は一生このままでは?」
「変わらないんじゃないか?」

こんな迷いがあると思います。

だれでもあるし、コミュ障ならなおさらでしょう。

重々承知しています。

 

でも、やっぱり…

ぼくはあなたに「覚悟」を決めてほしいのです。

本気でコミュ障と闘うのか?
それとも、他人を恐れながら生きるのか?

 

大げさではありますが、

今回の企画はコミュ障の「覚悟」も問うています。

さて、あなたはどちらでしょうか?

会話企画の案内ページ
 (終了まであと数日)

 

ではでは。


■バックナンバー


【 Writer: 永田耕平 】

コミュ障の生態に精通し、10代〜40代の男女を中心に職場や学校におけるコミュニケーションを支援。

会話術・処世術をこえる「人間関係構築論」を駆使し、アドバイスを行っている。科学研究でつちかったロジカルな分析を得意とする。

無口に特化した会話コンテンツも発信しており、会話の超キホン的な悩みにも寄りそえるバックグラウンドを持ちあわせる。

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