ゼロからのコミュニケーション講座

Today's topic 人間関係がイージーになる
魔法のエクササイズ


上手くいってるけど
「何か」が足りない…

 

職場の人間関係は最悪を脱しました。

ボスとも良好で、研究グループを任され、「リスペクトし合える関係」といえるまでになりました。

学生も、のびのびとやっているようでした。

 

けど、「怖さ」がつねにあった。

技量的にもそうなのですが…

今から考えると、おそる恐るコミュニケーションを試していた状態です。

上手くいったり、しくじったり。

最悪ではないけど、「確信」が持てませんでした。

 

家庭内の不穏な空気

 

新婚夫婦にありがちですが、妻が不機嫌になることが増えました。

「何を怒っているのか??」

本気で理由がわかりませんでした。

ぼくが怖がりだったのか?

明らかにパワーバランスが崩れて、妻のほうに偏っていたと思います。

離婚の危機もリアルに迫っていました。

 

職場の人間関係は他人同士なので、まだ気楽。

しかし、家族はちがう。

キョリが近い分、ハードルが上がっています

家族が「本当の居場所」と思っていただけに…

離婚の恐怖がよぎります。

 

このタイミングでした。

あの方(コミュの達人)がまた授けてくれたのです。

 

1日3回、
感謝をもらうエクササイズ

 

感謝を「する」ではなく、感謝を「もらう」。

相手に何かを与え、「対価」として感謝をもらう。

「与えあうのがコミュニケーション」

と、前回お伝えしましたね?

これを実感するエクササイズになります。

 

前回の話では「見返りを求めるな」というニュアンスになっていましたが、それは正確ではありません。

与え「あう」ので、見返りがゼロではありません。

見返りとして「感謝」を受け取るのです。

 

また、「意図的に」がポイント。

たまたました行為が感謝されるのではなく、自分から感謝を意図的にもらいにいきます。

「偶然」ではなく「必然」として。

相手から感謝を勝ちとるのです。

 

これがいかに「自信」につながるか?

分かるでしょうか…

 

相手の行動が予測できない。

 

コミュニケーションの怖さは、これに尽きます。

良かれと思ってした行動が「裏目」にでるどころか、何もしてないのになぜか「反感」を買っている。

こんなランダムな世界では、とても安心できない。

 

予想できる反応」が大事。

感謝される行為には、当然、感謝が返ってきます。

(そうでない人もいますが、相手にしなければいい)

相手の反応が予想できますよね?

これは安心。

 

ちなみにですが・・・

なんで相手の反応が「ランダム」になるのか?

かんたんな理屈です。

あなたの行動がランダム」だから。笑

自覚がうすいと思いますが、コミュ障の受け身で消極的な態度は、相手からすると「分かりにくい」。

だから、相手の反応がランダムになるのです。

コミュ強はここをよく認識していて、「分かりやすい言動」に徹しているのです。

 

…エクササイズの話に戻りますが、

 

「さりげなさ」

 

が要求されるでしょう。

親切の押し売りになってはいけません。

あくまで「自然に」が大事。

相手がこまった素振りをしたり、助けが必要な場面をねらいます(待ちます)。

  • 後ろの人のためにドアをもつ
  • 自分から挨拶する
  • 運転中に道をゆずる
  • 「ありがとう」と声にだす
  • 困っていたら声をかける
  • 掃除や片付けを手伝う
  • 手土産をもってくる

ちいさな親切行動」がオススメです。

小さくテストできるし、失敗も痛くありません。

 

逆に、まずいのは、

「場を盛り上げる」
「話題を提供する」

などの狙いすぎで、これらは会話に慣れてからが良いでしょう。

失敗報告もあがっているので、気をつけましょう。

(この「調整」が課題ともいえます)

 

感謝をもらうのは「3回」。

 

もう1つ外せないポイントがあります。

「1日3回、感謝をもらうエクササイズ」

と言いましたね?

修飾表現として「1日3回」がついています。

 

「1日1善」でも悪くありません。

立派な行為で、日々行うべきことでしょう。

でも、効果効能の観点から言うと…

1日3回のほうが「習慣化」されやすい。

 

なぜなら、だいたい朝昼晩の3回に加えて、タイミングもあるので常に「身構えている」ことになります。

ほぼ1日中意識するので、それこそ「1日3食」のように習慣化されるでしょう。

心の食習慣がつきます。笑

 

失った「温かみ」を
とり戻せ!

 

コミュ障は栄養失調ぎみです。

心の栄養が足りていません。

「なんとなく他人が怖い」
「表面的な関わりで寂しい」
「うまくコミュニケーションがとれない」

現在、こんな悩みがあるなら、いま一度確認してみてください。

感謝の「摂取」が足りているのかどうか、を。

(足りていれば、これを読んでいないはずですが)

 

ちなみに、「陽キャ」な人は活動的ですよね?

元気だし、なんにでも積極的です。

エネルギーが満ちている状態といえます。

周囲にエネルギーを振りまけるし、「温かみ」を他人におすそ分けできる。

だから、人から好かれやすい。
だから、人がよってきます。

 

「コミュニケーションとは
価値交換」

 

これがコミュニケーションの原理原則。

これを体現すれば、コミュニケーションに困らないし、人間関係に恵まれます。

(会話の前にこちらを頑張るべし)

価値交換でWin-Winの関係が築けるのです。

相手を喜ばせることができるし、かといって自分を犠牲にせず、NOと言えます。

これが「健全な人間関係」です。

 

感謝をもらうエクササイズを実践してください。

あなたのコミュニケーションに「革新(確信)」をもたらすでしょう。

ぜひ、やってみましょう!

 

では、最後のメッセージです。

 

コミュニケーションに「正解」はありません。

相手の行動を100%読めることはないでしょう。

ぼくも読めません。

ですが、あなたが価値提供を忘れなければ、

感謝をもらうことを忘れなければ、

 

「きっと、大丈夫。」

 

たとえ、家族を失って、ひとりぼっちになっても。

リストラにあって、職をうしなっても。

今の人間関係がすべて消えて、見知らぬ土地で再出発することになっても。

 

「価値交換」という原理原則

これを守ってさえいれば、きっとやり直せる。

だから、大丈夫。

あなたなら、ゼロからでも人間関係をつくれます。

 

ぼくからは以上です。

長かったと思いますが、5日間お疲れさまでした。

ありがとうございます!

 

【追伸1】

メール講座は今日で一区切り。

だいぶ濃密でしたが(笑)、これからも濃い情報を提供していきますので、よろしくお願いします。

 

【追伸2】

人間関係の本質については、メール講座でご理解いただけたと思います。

「じゃあ、会話はどうなん?」

という疑問が出てくるはずですが。笑

「楽しい会話」はそれだけで価値提供であり、イージーモードに…

 

ということで、明日以降、この領域について提案をいたします。

【会話で感謝をもらう】

というコンセプトの企画です。

お楽しみに!

ではでは。


■バックナンバー


【 Writer: 永田耕平 】

コミュ障の生態に精通し、10代〜40代の男女を中心に、職場や学校におけるコミュニケーションの改善を支援。

会話術・処世術をこえる「人間関係構築論」を駆使し、アドバイスを行っている。科学研究でつちかったロジカルな分析を得意とする。

無口に特化したコンテンツも発信しており、超キホン的な悩みにも寄りそえるバックグラウンドを持ちあわせる。

>>>永田耕平プロフィールはこちら<<<